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Channel: アンデオール バレエ日和
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アナログ馬車でお城の舞踏会へ行く子供騙しではない夏休み公演 新国立劇場こどものためのバレエ劇場『シンデレラ』7月21日(土)〜24日(火)

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7月21日(土)から7月24日(火)まで、新国立劇場バレエ団こどものためのバレエ劇場『シンデレラ』を
土日4回と火曜日午後公演1回、計5回観て参りました。振付は小倉佐知子さんです。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/performance/28_011689.html

※今回こそは短くなるよう努めて参りましたが困難でした。
次回のバレエ団公演『不思議の国のアリス』ハートの女王から恐怖の罰が下らぬよう気をつけます。

シンデレラ:米沢唯(21日11:30) 細田千晶(21日15:00) 木村優里(22日11:30、24日15:00) 池田理沙子(22日15:00)

王子:井澤駿(21日11:30) 奥村康祐(21日15:00) 渡邊峻郁(22日11:30、24日15:00) 木下嘉人(22日15:00)

姉娘:
寺田亜沙子 奥田花純(21日11:30、22日15:00) 渡辺与布 広瀬碧(21日15:00)
益田裕子 朝枝尚子(22日11:30、24日15:00)

仙女:寺井七海(21日11:30、22日15:00) 若生愛(21日15:00) 玉井るい(22日11:30、24日15:00)

父親:貝川鐵夫(21日11:30、22日11:30、24日15:00) 清水裕三郎(21日15:00) 原健太(22日15:00)

ダンス教師:井澤諒(21日11:30、22日11:30) 小野寺雄(21日15:00、24日15:00) 小柴富久修(22日15:00)

春の精:柴山紗帆(21日11:30、15:00、22日15:00) 原田舞子(22日11:30、24日15:00)

夏の精:飯野萌子(21日11:30、15:00、22日15:00) 廣川みくり(22日11:30、24日15:00)

秋の精:五月女遥(21日11:30、15:00、22日15:00) 川口藍(22日11:30、24日15:00)

冬の精:廣田奈々(21日11:30、15:00、22日15:00) 横山柊子(22日11:30、24日15:00)

道化:髙橋一輝(21日11:30、22日11:30) 原健太(21日15:00、24日15:00) 井澤諒(22日15:00)

ねずみ/小姓:亀井瑠奈 高瀬水綺(21日11:30、15:00、24日15:00) 立川祥南 望月紗栞(22日11:30、15:00)




米沢さんのシンデレラは快活さに溢れ、輝くばかりのオーラで舞台を支配。
プリンシパルとしての誇りを感じさせる熱演でした。
ステップそして仕草1つ1つから生き生きとした喜びが伝わる前向きな少女で
ボロ服であっても姫となって現れた舞踏会でも、会場全体の空気を一変させる座長っぷり。

細田さんは清楚で淑やかな少女。いじめられている姿がいたく可哀想で、いち早く手を差し伸べたくなる哀れさです。
しかしお義姉さんたちのハチャメチャメイクアップにはこれはいかんと困惑を露わにし
私に任せなさいと言わんばかりにせっせとお直し。
弱々しいだけではなく意外と逞しく肝っ玉なシンデレラの多面性を覗かせた場面でした。
銀色に彩られたきらきらの白いチュチュが似合うこと。
今や善良な妖精からノリノリな悪女まで、どんな役でもこなす変幻自在な頼もしいダンサーでいらっしゃいますが
古典のお姫様も観たいと思わせる透明感のある美しさでした。

最もしっかり者に映ったのは池田さん。容姿は親しみやすい可愛らしさがありますが
何事も手際良く、家のスケジュール管理もきっちり行っていそうな少女です。
また王子役の木下さんが初主役であったため、主役経験の多い池田さんが
舞台を上手く引っ張っていた印象が強まったのかもしれません。

木村さんは麗しく朗らか。おっとりマイペースな少女でお姉さんたちからいじめられても案外平気そうでありました。
舞踏会に現れた姿は絵本に登場しそうなおとぎ話のお姫様そのもの。
王子にみるみると惹かれていく様子や煌々としていたと思いきや12時の鐘が鳴って別人のように
慌てふためく姿も印象に残り、帰宅後の余韻から抜け出せずぽわっと夢の中な表情にも思わず頬が緩みます。
渡邊さんと作り上げる徹底したおとぎ話の世界にもすっと誘われ、ドラマを作るペアとしての力量は
酒井はなさん山本隆之さんのお2人に近づいているのではないかと考えさせられます。

井澤さんの王子はお子さんだけでなく我が周囲の女性保護者の皆様も熱狂と化したお人好しそうなきらきら貴公子。
いつもならば好みは別としてと綴りたくなるところではありますが今回は別。
夏休みにおける子供向け、言わば教育テレビならぬ教育バレエの趣な企画ですから
出てきただけで一見して王子と分かる、煌めくそして白が似合ういかにも優しそうな王子様でなければなりません。
この点を難なくクリア、しかも初日初回公演で役目を果たした井澤さんはお見事と言えるでしょう。
シンデレラを懸命に追いかけ恋に恋する様子も健気でございます。

奥村さんは眺めているだけで公演期間中を襲った連日の猛暑をも乗り切れるであろう涼やかな殿下。
前回2015年のこどもシンデレラは小野さん福岡さん組の1回しか鑑賞しておらず細田さんとのペアは初見で
どんな化学反応が起こるか楽しみでありましたが、お2人が組むと
パステルカラーの風がそよいでいたく爽やか心地良し。
淀みが一滴たりともないさらさらと淡い空気で満たされました。この先も是非組んで欲しいペアです。

初主役の木下さんはかなり緊張されている様子でしたが次第に本来の伸び伸びとした軽快さが戻り、
当初は王子はいかがなものかと思っていたものの実直そうな雰囲気と安心感のあるサポートで
池田さんとのペアも好印象でした。意外と言っては失礼ですが、大柄でない女性とであれば王子も十分いけそうです。

※これより長くなります。暑さ再び厳しき折、水分補給をどうぞ。
渡邊さんは当ブログでも何度も申し上げている通り決して少女漫画やおとぎ話の王子様系容姿ではないはずなのだが
毎回不思議で、古典の王子様役であっても作品と調和して体内から溢れんばかりのオーラを発散。
このシンデレラはアシュトン版で言うならば王子の友人の登場曲で歩きながら現れ
アシュトン版のようなファンファーレに乗ってのインパクトある登場ではありません。
しかし、中途半端な徒歩登場であっても出の瞬間から煌々たる輝きに圧倒。
護衛官級の鉄壁サポートであっても付き人状態にはならず
シンデレラへの細やかな配慮に加えて威厳と気品双方を備えているため、
姫を心底愛おしく大切に大切に守っている王子に見えたのであります。
子供向けの短縮版で王子のヴァリエーションも無い演出ですが王子が醸す余裕、舞台全体を見渡す落ち着きや
シンデレラに対する深い愛情をただ捧げるだけでなく
いかにして観客にも分かりやすく伝えるか見せるかを心得ている点も舞台の格の引き上げに繋がっているのでしょう。

さて誰も待ってはいないでしょうがお待たせいたしました。毎度恒例髪型考察の時間でございます。
6月公演『眠れる森の美女』に続いて今回もすぐさま丸印。髪を後ろで留めるリボン無しでも問題無し。
ほどほどに前髪を残してぺったりし過ぎにならず、自然なスタイルでございました。
この役柄といえばアシュトン版王子初役時の昭和の新人サラリーマンであった2016年と
模索の成果があったのか真相は謎ではあるものの2度目の2017年とでは髪型が別人のように違い
転ぶなら2017年と念を送った甲斐はあったのか定かではありませんがとにかく一安心。
『シンデレラ』は当分の間は妙な緊張を強いられることはなさそうです。

三者三様の美で魅せた仙女も全員好演。待ちに待った準主役級に抜擢の寺井さんは
神秘的な光を放ち長身が映える妖精。若生さんは宝石の噴水の如きにこやかな煌めきが全身から零れ慈しみたっぷり。
全幕の姫役も観たいダンサーです。玉井さんは優しい温厚なお姉さん風。柔らかくも芯の通った踊りに見惚れました。

全日程客席を盛り上げたのは義理の姉娘と妹娘。小倉版は女性ダンサーが務める役で
3組とも踊り良し、芝居良し、そして全員美人。バレエ団の層の厚さの再証明が見て取れる役でした。
寺田さん奥田さんはドスの効いたちょっとおっかない別嬪な姉とのんびり屋で天然な妹。
渡辺与布さんと広瀬さんは破天荒で綺麗な姉とお茶目でキュートな妹。
益田さんと朝枝さんは雄弁さが迸る芝居に目を見張るユーモアのある姉とゴージャスな艶と可憐さが同居する妹。
特にここ最近、朝枝さんの色っぽさが香る踊りや存在感からは目が離せず要注目です。
姉妹役は前回本島さんと堀口さんのバレエ団きっての女優ダンサーで鑑賞していたため
求めるレベルは非常に高かったにも関わらず、どの組も秀逸で女性のベテラン中堅層恐るべし。

ベテランから若手まで個性豊かな面々が揃った四季の精にも癒され
中でもここ最近自信が出てきたのかめっきりと踊りに明るい色が表れた柴山さんの職人技が光る春、
同じく春で、お花畑を彷彿させる可愛らしい軽やかさで魅せた原田さん
お2人とも春爛漫なひと時を与えてくださいました。
冬の廣田さんの華のある容姿、大らかに銀世界を彩る堂々とした踊りにも目を奪われ、
衣装がアシュトン版に似た長い丈のデザインであった点も嬉しきこと。
色彩は夏が黄色から水色に変わっている点を除けば概ね同じです。

夢見心地と納涼気分に浸れたのは白地に水色の衣装を纏った星の精たち。
アシュトン版と違って女性8人男性2人による構成で、目にも心にも涼しさをもたらしてくださいました。
男性と組む女性のツートップは日替わりでベテランが務め今村さん中田さん組、小村さんと山田さん組の2組。
長年新国立通いしている者としてはコール・ドの中でもソリスト級の抜擢は喜ばしい限りで
シンデレラにも負けぬ輝きに満ちた今村さんに美貌の姉御肌な中田さん、
凛とした気品を備えた小村さんとたおやかな山田さん、
個性は様々であれど4人とも経験豊富且つコール・ドを率いる力の持ち主で美人揃い。
日替わり競演が毎回楽しみの1つでした。男性は福田(紘)さん、宇賀さん、浜崎さん、佐野さん、
中島(瑞)さん、渡邊(拓)さん、と中堅から若手まであらゆる層からの抜擢。
(抜けがあったら失礼、後日再度キャストを整理いたします)
中島さん渡邊さん出演日は新人がお姉様方に鍛えられている図がこれまた楽しく映ったひと幕でした。
(そういえば、今年だったかお2人はファッションの媒体にモデルとして登場しています。読んでいないのだが)

マズルカは男女とも赤紫系で整えられ、星の精とほぼ兼任で身体に堪えるであろう場面でありながら
連日華麗なる舞踏会。王子の登場を盛り立て、シンデレラを優しく見守り
ウェリントンやナポレオンの寸劇がない分、踊りの見せ場が続いてかなりハードであるはずです。

『シンデレラ』といえば本公演で上演を重ねているのが大掛かりなアシュトン版で
子供向け公演の制作となれば休憩含めて1時間半弱にまとめ、ダンサーもそう多くは出演しません。
ただ制約があるからこその面白さはいくつもあります。

例えばお姉さんたちの描かれ方と舞踏会。こども版ではお姉さんは女性ダンサーが務め
ダンスは苦手であっても舞踏会ではズッコケダンスばかりではなくマズルカと一緒に端正に踊る場面も多々あり。
デビュタントも大忙しで出番多数。星の精とマズルカが同時に登場しないためか
舞台上の人数がただでさえ少ないため場繋ぎにも思えるかもしれませんが
ドタバタするだけでなく姉妹もまた舞踏会を心から楽しむダンスが好きな美しい女性として描かれ
会を取り仕切る道化が姉妹たちをさあどうぞと迎え入れる眼差しが優しいのも珍しくも嬉しい演出でした。
特に原さんの道化がほっこりとした愛嬌、温もりがあり和みます。
そういえば、1幕では姉妹でヴェールを奪い合う際にはシルフィードのように追いかけっこをする振付があり
実は踊りの名手なのかもしれません。そんな想像も楽しくさせてくれるチャーミングな姉妹たちです。

四季の精たちの場面では1人1人に合わせて装置美術を変えることはできず(アシュトン版が豪華過ぎる)
背景は照明で変化を表現。しんしんと降る雪の照明には近くにいたお子さんも興奮気味でした。
シンデレラの舞踏会道具一式を用意するのも四季の精たちの重要な役割で
春はティアラ、夏はドレス、秋は首飾り、冬はマント(順番違っていたらご指摘願います)を手に登場し
その場でシンデレラに手渡し。四季の景色だけでなくシンデレラの舞踏会行きにとことん協力する妖精たちです。

そして名物はかぼちゃに見えないかぼちゃの馬車。色彩はオレンジ色のかぼちゃですが色の塗り方のせいか
パンにしか見えず。トースト、ラスク、より具体的にダブルソフトなど観客の間で名称が複数誕生しています。
しかも平たく、精巧とは言い難い造りです。
シンデレラが一旦舞台に登場してから乗車する流れで驚いたのは、ドアの開閉。
星の精の男性の1人が馬車の下部に位置する取っ手をぐるぐると回すとパン、ではなく
かぼちゃの中央が扇子のように左右に開き乗車するのです。
このアナログ過ぎる構造を観客に公開してしまう演出、なかなかの勇気でございます。
更にはアシュトン版の光り輝く馬車のような疾走感はまるでなく、
星の精男性が1人足踏みしながらゆっくり引っ張るまさに人力車。(一応もう1人が後方から押す形ではあるが)
浅草の人力車のほうがスピードは何倍もあるでしょう。しかし微笑ましさがまさって毎回くすっと笑わせてもらい
今やこどもシンデレラの名物として捉えております。
シンデレラの顔が見えなくなるとはいえドアが開いたまま走るのはどうかと思いますが
道交法もない世界ですからまあ良いでしょう。前回2015年に1回観ただけでは記憶に残らなかった馬車、
今回は毎度隅々まで観察いたしました。

スペインやアラビアまでは行かずともガラスの靴の持ち主を探す王子が靴屋を訪れる場面が
シンデレラの家到着前に用意され、何足も確認。最初のうちは王族らしく丁寧に接していながら
いつまで経っても同じ靴が見つからず途中で靴を放り投げて諦めてしまう箇所や
お供の道化に励まされ決意を新たにする姿は王子の人間味が感じられて面白く映りました。
それにしてもガラスの靴に似通ったビーズのような光物の装飾がなされた靴が多数出てきてびっくり。
揃えるのは大変であったと察します。

バレエ団が持つこどもバレエ『白鳥の湖』、『しらゆき姫』に比較して台詞もなく最も本公演に近い作品ですが
父親の行動や義理の姉妹の葛藤をも鮮やかに描いていたのはアシュトン版にもない演出で
子供騙しなバレエとは言わせぬ作品であると再確認。
時間軸が逆行しますが1幕ではシンデレラの実母の形見のドレスを見せ、舞踏会行きを熱心に勧めるお父さん。
やがて義理の姉妹たちに奪われるも危うく暖炉に投げ込まれそうになるかと思ったところで
お父さんキャッチ。守備は万全で観客もほっと安堵する場面でした。
2幕終盤ではガラスの靴の持ち主がシンデレラと判明し、和解するよう姉妹たちに促しても彼女たちは頑なに応じず。
駄々をこねて反抗する姉に対しこれまでであれば力負けしていたであろう父親にも変化が訪れ断固として拒否。
するとまず姉は和解に応じ今度は姉から妹に促しやはり容易には応じないものの妹もシンデレラに詫びて許しを貰い
今度は2人揃ってひざまずいてシンデレラに謝罪。勿論心優しいシンデレラは2人の肩を抱きながら許し
再び一家に平和が戻ってきたのでした。
父親の変わり様と、嫁入りが決まったシンデレラをすぐには受け入れられない義理の姉妹の葛藤が事細かに描かれた
説得力のある流れであると印象付ける演出です。

ちなみに王子は一連の光景を傍で見守っているのですが、紛れもなく心も美しい人であると惚れ直しているのか
それとも王子の親も友人も登場しませんから孤独の可能性は高く
思わぬ形で出くわした家族の和解光景に徳光和夫さんの如く感涙寸前であったのか
どんな心境であったのか気になるところではあります。

小倉さん版はアシュトン版とベースは大きな変わりはないものの、四季の精たちや星の精、
かぼちゃの馬車に華麗な舞踏会、満天の星空の下で執り行う結婚式、と
作品にあるべき要素は極力省略せず1時間半にまとめた、物足りなさが少ない作品。
むしろ制約を逆手に取って美人姉妹の見せ場や舞踏会入り道具を持ってくる四季の精たち、
アナログな馬車など工夫や楽しさが盛りだくさん。
お子さんの観客もそれはそれは楽しそうに鑑賞していて、子供ならではの可愛らしくも鋭い反応には
学ぶべきこと多々あり。この鑑賞がきっかけでまたバレエを観たいと思ってくれたならと願います。
最初の掴みは姉娘妹娘の弾けた喧嘩、そしておやつの時間なのか
赤いリボンを付けた2匹の女の子ねずみがシンデレラに食料をもらいに訪れる場面で
その場でチーズとかぼちゃを受け取り、揃ってきちんとお辞儀して去り行きますが
のちに仙女に仕える人間の小姓に変身。物語の繋がりも見え、大人もわくわくと胸を躍らせる場面です。

結婚式前、シンデレラが再びチュチュ姿での登場までの間に仙女と王子が幕の前で披露する短いパ・ド・ドゥは
『眠れる森の美女』でのリラと王子或いは場繋ぎ時間稼ぎに感じてしまいましたが
仙女から結婚の心得をとくと聞かされているのであろうと想像。
男性が加わる星の精や懸命に持ち主を探す王子と靴屋のやり取りも新鮮味があり
アシュトン版、小倉さん版、それぞれ魅力があると思えた次第です。
共通するのはプロコフィエフの流麗摩訶不思議な音楽と溶け合った、素敵な作品であること。
7月15日(日)における川崎市でのバレエスタジオリアンさんでの新井崇さん版に続き
『シンデレラ』の面白さを心底味わった7月中旬ございました。
何と言っても、2018年人生の節目を挟んで振付演出は異なれど好きなバレエ上位5本に入る作品に主演なさる
「ふたりの王子」を鑑賞できたのは極上なる喜び。一層幸福に満ちた鑑賞となりました。

※9月23日(日)には新潟県民会館にて上演。主演は細田千晶さん、奥村康祐さんです。
お近くの方もそうでない方もどうぞ足をお運びください。
お米お魚が間違いなく美味しい新潟、食紀行そして萬代橋を眺めながらの信濃川散策もお勧めです。
https://www.niigata-kenminkaikan.jp/event/3000/



※ご参考までに前回2015年の感想はこちら。随分とあっさり簡潔だ。
文字数は当時を目指そうと常々思っているがどうも難しい。
前回は1回のみの鑑賞。当時は4階末端のZ席常連時代で至極集中しての鑑賞ではなかったが
アシュトン版とはまた違った魅力が詰まった演出であるといたく感激したと記憶。再演を待ち望んでおりました。


※今回はバレエ団創立以来初の試みと思われるカーテンコールでの撮影が許可。
使用については上の写真の通り注意書きがありましたが当ブログは営利目的の鑑賞記ではなく
また作品やバレエ団の魅力が少しでも視覚に伝わればと願い、各組1、2枚ずつ掲載いたします。
いかんせん公演舞台を撮影できる日が来るとは思いもせず、慣れていないためか初日は観客もソワソワ。
私の撮影技術の低さ及び日によって座席が異なり鮮明度も違っている点はご了承ください。

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7月21日(土)11時半公演 米沢さん&井澤さん組

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7月21日(土)15時公演 細田さん&奥村さん組

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7月22日(日)11時半公演 木村さん&渡邊さん組

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7月22日(日)11時半公演 木村さん&渡邊さん組。
ピンク色のフリル衣装を着ているのが妹娘役の朝枝さん、
地位はアーティスト(コール・ド・バレエ)ですが要注目です。

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7月22日(日)15時公演 池田さん&木下さん組


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ロビーでは縁日開催、手書きの文字に味がある射的。(隣の輪投げも平仮名の手書き)
対する景品の台はくるくると回転するなかなかのハイテク版です。
くまさんは夏バテ気味、8月も猛暑が続きます。お子さんも大人の皆様もご注意ください。




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シンデレラのほか、来年3月公演『ラ・バヤデール』の衣装を展示。(空白の主演キャスト、どなたになるのか!?)

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土曜日午前公演後、午後公演までの合間に人生の節目を毎度のお店で初祝い。
昨年6月公演『ジゼル』平日しかも月曜日昼公演後にも関わらず
乾杯のビールのあとに延々と続く我が喋りに付き合っていただきながらワイン1本を一緒に空けてくださった
カウンセラー友人その2なる女性と来店。ランチではカレーやパスタも数種類用意され、
バレエを観終えた家族連れのお子さんたちが美味しそうにカレーを頬張っていて微笑ましい光景でした。
気温35度超えであったため一層美味しく感じていたことでしょう。

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平日火曜日の昼下がり、大人は隅っこでサッポロビール。
お若い方はご存じでないと思いますが、昭和45年より三船敏郎さんを起用した宣伝広告
「男は黙ってサッポロビール」は大きな反響を呼びました。


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最終日、昨年も同じく7月下旬に訪れた新宿西口のお店で赤ワインとトゥールーズソーセージで乾杯。
基本脂身は苦手だが、これは美味しくいただけるのだから不思議であります。




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