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Channel: アンデオール バレエ日和
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元祖と原点に思い耽る白鳥 KM(国田美和)バレエスタジオ2019バレエコンサート 10月14日(月祝)《大阪市天王寺区》

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10月14日(月祝)、クレオ大阪中央にてKM(国田美和)バレエスタジオ
バレエコンサート2019を鑑賞して参りました。2日連続大阪にてバレエ鑑賞です。
http://www.km-ballet.jp/


第1部と第2部はバレエコンサート、最後が『白鳥の湖』より2幕の構成で幕開けはデフィレから。
聴き間違いでなければ昨年夏の世界バレエフェスティバルの開会と同じ
マイヤベーア作曲オペラ『預言者』より戴冠式行進曲が威風堂々と流れる中を
全出演者がこの後に披露する役柄の衣装を着けて登場。 
子供から大人まで幅広い年齢層の生徒さんたちが本番を今か今かと待ち侘びていた気持ちが伝わり
いよいよ始まる発表会への楽しみが益々強まりました。

バレエコンサートの中で特に注目したのは、男の子2人組による『くるみ割り人形』スペイン。
ニコニコ笑顔で嬉しそうだっただけに止まらず、息がよく合い何処か吉本新喜劇を匂わせる笑いのセンスもあり
締め括りでの手を中央に掲げながら左右に捌けていく箇所は客席も明るい笑い声に包まれたほどです。
ただ嫌味なく映ったのはバレエの基礎を国田さんがしっかり教えた上での表現であったからこそ。
クラシックバレエとお笑い漫才がぴたりと噛み合っての披露で
東京の新宿ルミネでは鑑賞経験はあるものの、いつかは本家大阪でも吉本の舞台を観たいと思わせました。
吉本の方々も舞台人である以上養成所などで舞踊を学ぶと耳にしており、決して無関係ではないと再確認。

『白鳥の湖』2幕湖畔はロットバルトとコール・ド付きの本格版。
オデットは国田さんで、情感をじっくり込められ艶やかさと女王らしい強さが合わさったヒロイン描き出され
これまで『椿姫』や『シルヴィア』などドラマティックな創作やグラン・パ・ド・ドゥで拝見する機会はありましたが
幕の抜粋ではあっても古典作品の主役をようやく初鑑賞できた喜びが募りました。

ジークフリート王子は山本隆之さん。バレエ鑑賞を始めてから16年が経つ頃に
本腰入れてめり込き及び旅を伴う鑑賞に目覚めるきっかけになった
2005年1月に初めてお姿を新国立劇場での公演『白鳥の湖』にて拝見した
言わば原点の役を久々に幕ごとの鑑賞が叶い感無量。
踊る箇所少なき静かな場面でも、相手自身双方を美しく魅せて感情を深く描き出しながら物語を伝えてくださり
例えば手をすっと差し出す所作やオデットをそっと回すサポートまでもから
香り高いものが漂って見える気品ある立ち振る舞いにも平伏すしかありません。
この王子に出会って凝り固まった心を解きほぐされないオデットはいないでしょう。
初めて拝見してから来年で15年、お姿も殆んど変わらず貴公子からコンテンポラリーまで
毎回尽きぬ魅力に触れており、元祖王子・別格ダンサーでいらっしゃると再度拝み倒した次第でございます。

生徒さん達の幸せな心が溢れ、更には国田さんのオデットと山本さんのジークフリート王子が導く
『白鳥の湖』第2幕湖畔の場鑑賞に恵まれた10月の連休最終日。振り返り元祖と原点について思い耽けながら
2005年1月のあの日の居合わせがあったからこそ今も歩んでいる
バレエを通して関東ときには日本列島を飛び出しての文化見聞体験や交友関係の構築に至るまで
幸福の蓄積が続く人生をこれからも大切にしていきたいと
舞台に向かって手を合わせ、会場を後にいたしました。


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大阪で白鳥鑑賞の際には訪れたいと9月21日の新国立劇場バレエ団こども版『白鳥の湖』
フェスティバルホール公演に続き再び天王寺の喫茶スワンへ。今回はモーニングをいただきました。
ソーセージが大きめでボリュームがあり朝から満腹、ナプキンに描かれた白鳥の絵柄も気分を盛り立てます。
このあとはバレエ鑑賞、お酒、旅に次ぐ趣味でもある献血へ。
毎回看護師さんにお褒めいただくのですが、血管が採血しやすい形をしているようです。
大阪では梅田、心斎橋は訪問済みで3箇所目での成分献血。天王寺駅すぐそばにあり、景色も良好で
地元のグルメ本を閲覧しながら寛ぎの時間でございました。


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天王寺駅前の歩道橋。大阪での街頭インタビューにて道頓堀と並んでよく登場する場所かと思います。
NHKの番組『チコちゃんに叱られる』再放送にて大阪周辺地域に関する出題があると
当日か翌日に大阪へ行く流れになっているのは偶然なのか必然であるのかはさておき
今回出発前日に出題されたのは、関西と近畿の違いについて
昼下がりの道頓堀での街頭インタビューが放送されていました。
言われてみれば、ダンスマガジンでも嘗て特集・関西のバレエ界なる大型記事が
2001年頃に掲載されていましたが、近畿のバレエ界とは記されず。
度々大阪や京都、兵庫へ出向いている者が管理している当ブログでも
「関西のダンサー」「関西の観客」と綴った記事は多々ございますが
試しに語句検索をかけたところ、開設からそろそろ7年が経つブログながら
「近畿」の2文字は一度も使用しておらず、この記事が初であると判明いたしました。
元来の性格のみならず、生き方もボーッとしている我が身を猛省。
※ちなみに「関西」使用は当ブログ112記事あるもよう。


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曇りがちであったためあべのハルカス展望台には行きませんでしたが、あべのべあへの挨拶は忘れずに。
今月も来たで。


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帰りは梅田芸術劇場近くのせいろ料理店ムスへ。バス乗り場近辺の店舗から選んでくださり深謝。
当ブログを通して知り合った関西(ここでも関西だ笑)バレエにおける
公演発表会コンクール問わず多岐に渡ってご覧になっている方と
前日に夢バレエスクール発表会に出演された方も一緒に乾杯。


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前日はホセとバジルのスペイン青年2発にこの日は三大バレエの王子を拝見。赤ワインも止まりません。
ちなみにこのお店の隣には美容院があり、店名はROMEO。
しかも読み方はロミオではなくロメオ、新国立劇場での呼び方と同じでございます。
大阪に見透かされていたのかこれも縁が呼び寄せたのか、山本さんが踊られた役の中でも特に好きなドラマ性の濃い役柄で
国田バレエの次に鑑賞を控えていたのは新国立劇場バレエ団2019/2020シーズン開幕公演『ロメオとジュリエット』。
今月中には綴れたらと思っております。


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