
初鑑賞のスクールです。
http://yume-ballet.sakura.ne.jp/
主宰小田恭子さんのブログ。花園で戯れるが如き乙女度の高い内容とデザインで
憧れのブログの1つ、実は何年も前から拝読し学んでおります。
当ブログでもいつか小田さんのように夢見る少女風な桃色心臓印や星印を散りばめた文章を綴ってみたいものですが
こればかりは書き手の管理人の人格からして見苦しい読み苦しいにもほどがあるブログと化すのは
目に見えており、憧れのみで止めております。
https://ameblo.jp/yume-ballet/
ステージ映像も公開されています。どうぞご覧ください。
第1部と2部はバレエコンサートで構成され、子供の生徒さんから大人の方々まで
楽しみながらバレエに取り組んでいらっしゃる姿が気持ち良く、生徒さんの長所を引き出す
小田さんの指導がきちんと行き渡っていると窺えます。
第1部後半では『ラ・バヤデール』より婚約の場のグラン・パ・ダクションにて
今年3月の新国立劇場を始め何度も全幕で観ている作品であるためどうしても目を光らせてしまう場面ですが
大人の生徒さんがガムザッティを華やかに舞台度胸も強そうに持ちながら踊られていた姿も印象深く残っております。
ゲストダンサーも華を添え、田中ルリさんと山本隆之さんによる『カルメン』は
濃密濃厚なアダージオで誰も入れぬ大人の世界たっぷり。
道を踏み外すも後戻りできずに苦悩を吐露する山本さんのホセの色気や危うさと
田中さんの色っぽさ包み込む優しさが入り混じった大胆なカルメンの絡みに酔い痴れました。
中屋利萌子さんと梶田眞嗣さんによる『タイスの中の鏡』(市川透さん振付)では
関西各地の会場でお姿を見かけ、その度に異次元な美しさに仰け反りそうになった中屋さんを
ようやく舞台で鑑賞。レオタードのシンプルな衣装が艶かしいラインを一層引き立て
音楽と溶け合うように繰り出されるしっとりとした踊りに魅了されました。
締めは『ドン・キホーテ』より第1幕。キトリは主宰の小田さんで
とにもかくにも少女のように可愛らしく、皆に愛されるキトリそのもの。
終始桃色の心臓印やお花が見えたのは気のせいではないでしょう。
ロレンツォからお説教を食らってしょんぼりしているときですら、とろりと蕩けてしまいそうな乙女っぷり。
予想に反して踊りはパワーがあり、カスタネットソロも実に闊達。その対比もまた魅力でした。
バジルは山本隆之さん。1幕バジルは新国立での2009年10月13日以来ちょうど10年ぶり。
夢バレエ発表会日程が10月13日であると知った際にすぐさま記憶は10年前へと遡って
最後に全幕バジルを初台で踊られた日付であると思い出し、懐かしく嬉しい日取りに
巡り巡る周期の神秘に触れた思いでおります。2013年の『ドン・キホーテ』タイトルロールをもって
登録ダンサーへと移行され、その後もパ・ド・ドゥのみや3幕は全国各地で踊られていますが
お芝居もふんだんにある1幕は先述の2009年新国立以来でしょう。
10年前とは容姿も殆んどお変わりない上に細かな表現もたっぷり見せてくださり
キトリに投げ捨てられてしまったお花を使ってキトリ友人達に向けてまさかのちゃっかり花占いするお調子者な青年笑。
キトリとのいちゃつきな様子は目を細めて見守りたくなってしまうほどで
役毎に何歳でも若く体現なさる舞台人魂を敬拝するしかありません。
キトリ友人とのパ・ド・トロワも色気振り撒きつつゾクゾクさせるスピード感もあり、
山本さんの1幕におけるバジルをこのタイミングで拝見できた幸運に深謝するばかりです。
演出の工夫で光っていたのはエスパーダのお供達で、男性の取り巻き闘牛士不在のため女の子の生徒さん達が担当。
男装するわけではなく、闘牛士達が盛り立てる音楽はそのままに
ピンク系のスペインな衣装を纏って華々しく踊りながらエスパーダを補佐。
のっけから花園状態なエスパーダ軍団と化し、見るからにモテモテ花形闘牛士であるのは明らか。
男性出演者が少ない点をむしろ良い方向へ導く生かし方で好印象でした。
この場面は男子生徒が少ない且つ闘牛士までは男性ゲストで賄えないのであろう
各地のバレエ教室の先生方の腕の見せ所であると捉えており
ある教室はお揃いの黒い帽子を被った女の子達がきりっと男前に踊ったり、そうかと思えば
エスパーダが全部ソロで踊りまくる教室もあり(ちなみにそのときのエスパーダは福岡雄大さんでした)
あらゆる工夫が凝らされている場面と思えます。
それからキトリを支える友人達には中川みはるさんと岸本繭子さん。
大人の味わいを醸す友人達で中川さんは女性らしい色っぽさが香り
岸本さんはエレガントな上に愛らしさも備えバランスも抜群。
間違いなく舞台を厚みある面白さに仕上げてくださると確信させる
岩本正治さんのロレンツォも1つ1つが計算し尽くされたからこそ出されるぶっ飛び行動満載で
綺麗な女性には弱いのか、田中さんのゴージャスに魅せるメルセデスにはデレデレで
(あのメルセデスなら仕方ないか)接客中にも拘らずほろ酔いを超越して泥酔。
お会計できるのか、前払い制なら問題ないか笑。
ガマーシュを誤って倒してしまうやりとりも思い切りが宜しく
意外な配役であった上村崇人さんのガマーシュにも拍手。
生徒さん達に慕われ、ゲストの方々にも愛されている小田さんの心が込められた
更には内陸から海辺へと堺でスペイン周遊気分も満喫できた素敵な発表会でした。
引き続き小田さんのブログ更新も楽しみにしております。

証拠のチラシ、新国立劇場バレエ団2009/2010シーズン本拠地開幕公演『ドン・キホーテ』。
山本さんが新国立で最後に全幕バジルを踊られたのは、今回の夢バレエ発表会からちょうど10年前の
2009年10月13日でした。福岡さんの入団最初の舞台で早々に主役デビューしたのはこのシーズンのドンキで
プロフィール写真が大変初々しい。

朝の新幹線。前日の悪天候で私の家周辺に被害はなかったものの在住区内では
河川の氾濫や堤防決壊、床下浸水も起こり警報は鳴り止まぬ状態が続いており、
未だ被害状況が心配な場所もあり他人事とは思えず。
翌日の列車の運行が心配で遅れても動くだけでも良しとしたいと出発いたしましたが
自宅最寄り路線も新幹線も遅れながらも走り出し安堵。
自由席利用で、名古屋からは通路側隣席にデンマーク人の女の子が家族と離れて腰掛け、
富士山に興味津々な様子であったため窓側の私が代わりに撮影したところいたく喜んでくれて私も嬉しい気分。
何処から来たかの質問ぐらいしかできぬ英語音痴な私をどう思ったか不安ではありますが、
また日本に遊びに来てくれたらと願っております。

昼、天王寺駅にて9月末のKバレエスタジオ公演の余韻に再度浸りながらこちらのお店へ。
ボレロで乾杯。いくらと鮭丼もボリュームあり、満足。
立ち上がると正面の窓から見えるのはディスカウントストアの『ドン・キホーテ』です。
このあと、新今宮駅乗り換えで迷った管理人。南海線、複雑やねん笑(乗り慣れていないだけだが)
終演後外へ出ると、北野田駅前にてだんじり祭り。
山車の前を舞踊隊!?がゆっくりと先導するためジゼルの収穫祭にも重なる印象。
だんじりと言っても大疾走する危険な祭りではなくゆったりした速度で山車が4台ぐらい整列するお祭りで
楽しさよりも事故の恐ろしさが真っ先に心配になる危険そうな祭りではなく東京生まれの管理人、少々安心。
大きなグラスに注がれた赤ワインで乾杯!生ハムの盛り付けが華やか、チーズが隠れています。
ちょうどラグビーW杯日本対スコットランド戦真っ最中で、店内のお客さん達と皆で観戦。
にわかではない、精通していそうなファンのグループもあり、会話に耳を傾けているとルールの勉強にもなった。
大阪ミナミでドン・キホーテを観る際には乗ろうと決めていた道頓堀のドン・キホーテ観覧車。
風車ではなく観覧車に乗るで!(1人です)。ゴンドラ内にもドンペンくんが派手に描かれていました。
観覧車から眺める天王寺夜景、高所を好む性格でございます。
先日の新国立劇場バレエ団札幌公演では、札幌五輪が開催された
大倉山ジャンプ場へ行き、リフトで高所へ行って参りました。
バレエ鑑賞の旅を通し、我が高所好きにも益々拍車がかかっております。
10年前の新国立ドン・キホーテチラシを掲載し回想いたしましたので
一新国立バレエ好きとしてここで未来のドンキについても宣伝させてください。
来年2020年5月、新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』が上演されます。
先に挙げた2009年公演含め初演以来変わらぬプロダクションで、やや古色蒼然とした趣きはあれど
捻った箇所はなく、ロシアらしい踊りの連鎖からなる正統派な振付演出です。
今回の特徴は何と言ってもバジルが6人!しかもゲスト無し、登録ダンサー無し、全員契約ダンサーからの抜擢で
男性陣の層の厚さを窺い知る配役です。これまで『シンデレラ』では自前ダンサーで5組主演もありましたが
主役6人は女性でも無かった快挙。更には誰1人として似たり寄ったりな状態ではなく個性も様々で
あくまで勝手な予想ですが、左から華やかエレガント青年、真面目一徹から脱皮しつつある床屋さん、
街の頼もしい兄さん、軽妙で剽軽な兄ちゃん、やんちゃ坊主、大物感あるリーダー、と千差万別です。
加えて全員がエスパーダ或いはガマーシュといった他の主要な役も兼任できそうな実力も備え
2013年公演で客席を沸騰させ伝説として語り継がれている
福岡さんの髭面な暑苦しいエスパーダ再びの実現を願う方も大勢いらっしゃるでしょう。
しかし主役を張れる男性ダンサーの層がここまで厚くなるまでの道のりは平坦ではなく
長らくゲストや登録ダンサー頼みな公演が続いていました。
そんな状況下で契約ダンサーとして1人ほぼ毎回主演を務めていらした山本さんの計り知れぬ功績を忘れてはなりません。
山本さんの偉大さに敬意を表し、胸に手を当てながら来年2020年ドンキも全日通いたいと思う所存です。