12月28日(水)、大阪の門真ルミエールホールにて
川上恵子バレエをスクール発表会を観て参りました。今年で3回目の鑑賞です。
バレエをコンサートからオリジナル作品、『パキータ』、
そして深川秀夫さん振付『ガーシュイン・モナムール』まで盛りだくさんなプログラムでした。
オリジナル作品『うさぎのくれた贈り物』は大勢の生徒さんたちが活躍。
うさぎさんに導かれた女の子が夢の世界で踊りが大好きになり幸せなひと時を過ごす、といったストーリーです。
(間違っていたらすみません)
その昔、幼稚園や小学校の図書室の人気本の1冊に『うさぎのくれたバレエシューズ』という絵本があり
バレエを習っているいない関係なく多くの女の子が借りたがっていたことを思い出しました。
繊細な絵に魅せられましたが、川上バレエのうさぎさんたちもそれはそれは可愛らしくほっこり。
うさぎはうさぎでも、チュチュを着けて余裕綽々と踊るバレエダンサーうさぎもいれば
勤勉な職人うさぎも存在。リスやてんとう虫、小鳥や妖精とお仲間も集結し
女の子を楽しい世界へと誘う流れにワクワクとさせられました。
音楽は『ファウスト』のワルツや『リーズの結婚』の木靴の踊りなどバレエの有名どころからの選曲。
次は何がくるかと楽しむことができました。
白眉は『パキータ』。板東ゆう子さんと山本隆之さんが主役を務められ、格調高い舞台が繰り広げられました。
今回はリュシアンの登場に合わせてやや上手寄りに着席し大正解。
コール・ドが整列したところへの堂々たる歩き姿が視界に入ると
行きの新幹線から眺めた快晴の空に映える富士山よりも
じっくり手を合わせて拝みたくなったのは言うまでもありません。
山本さんのリュシアンは5年半前の京都以来の拝見ですが、凛とした気品、美しさにこの度も感激。
抜粋であっても、全幕の設定である貴い身分の軍人であることが感じ取れました。
板東さんと山本さんは白系、コール・ドは渋めのワインレッドの衣裳で主役2人が一際華やいで見えてうっとり。
最後は深川秀夫さん振付『ガーシュイン・モナムール』。
幕が開くと、ロマンティックバレエ時代のバレリーナたちがユニークなポーズで静止していますが
モーツァルトの調べに合わせて徐々に弾け出して再び舞台に現れる際には
ガーシュインの曲に乗って膝丈のカラフルな衣裳に着替えて登場。
お洒落で喜劇な要素もあり、最後は何本もの紙テープが一斉に落下。
観客をあっと驚かせ、ショーを観ている気分になりました。
来年の新国立劇場バレエ団公演ヴァレンタインバレエで、
5年前に京都で鑑賞した深川さん振付の『ソワレ・ド・バレエ』が抜粋で上演されますが
可能なら全編上演して欲しいほど。グラズノフの音楽に乗せた、
夜空を背景に多数のダンサーが織り成すクラシカルな作品は新国立に合うはずです。
これにて今年のバレエ鑑賞は見納め。新国立のシンデレラ5回鑑賞も楽しかったのですが、
川上バレエの舞台は、私にとって第九のような存在。今年も年末恒例の深川さんのお洒落な作品、
そして山本さんで1年を締めることができたのは大きな喜びでした。
帰りは南森町のスペイン居酒屋にて。パキータ鑑賞にあたり再度調べてみると
(10年前にパリオペラ座来日公演で全幕観ているがあらすじの記憶がない、、、)
パキータとリュシアンが出会ったのはスペインのサラゴサとのこと。そんなわけでサラゴサ原産らしいビールで乾杯。
アルコール度数7%で濃いめ。スパイスの効いたパテがビールに合います。
阪急梅田駅近く、利用頻度が最も高い高速バス乗り場である梅田モータープール前の大型ホテルと梅田芸術劇場。
今年の遠征もこれにて終了。さらば大阪、またお正月明けに参ります。
今年1年もバレエ及び酒日記をお読みいただきありがとうございました。
来年も日本各地に行く予定でおります。宜しくお願いいたします!