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2016年バレエ総括

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2016年も本日で終わり。今年も素敵な舞台にたくさん巡り合えました。
ときには思わぬキャスト、日程でびっくりぽんなときもあったものの
発表会公演問わずどれも期待の裏切りはない舞台ばかり。
中には何かを超越したかのような神っているパフォーマンスもあり
興奮したり感涙寸前になったり。心震えずにはいられませんでした。
決してよく知っているわけではない団体の舞台であっても
きらっと輝くダンサーを見つけ、この人の名は??とキャスト表を確認した回数も少なくありません。
(だからキャストの表出は重要)

毎度感じますが、バレエというのは長い時間をかけた訓練、準備が不可欠で
辛く過酷であっても観客の前では顔に出してはならず、夢を与えてくださる
ダンサーの方々を心から尊敬して止みません。
加えて舞台では人間性も出てしまい、中身がしっかりとなければ感動を与えることは難しい。
盛り土をしなかったがためにスカスカ状態で汚染の恐れが生じ移転が延期となった豊洲市場とは大違いです。

また姿勢の美しさも観るたびに見習いたい点。舞台を鑑賞をすると背筋がピンと伸びる思いがいたします。
あちこちで注意喚起がなされていますが、事故のみならず猫背の危険信号が出る歩きスマホは厳禁です。
機械といえば、昨今では様々な業務が機械化され優秀なロボットも出現。
しかしバレエでは踊るのは時代関係なく人間。AIでは務まらず、ヒトが全身を駆使して作り出す奇跡のような美しさ、
そして重複しますが人柄が滲み出るあたたかな踊りの数々に感動を覚えるばかりです。

ところで日本のバレエ事情で気になるのは都民ファーストかと思うほど
大型公演が相変わらず東京一極集中状態であること。
新国立バレエもこどもバレエは全国巡回していますが
全幕本公演やトリプルビルのような公演も各地で行って欲しい願います。
また若い方の来場者の増加も期待。一発屋はいけませんが、
日本だけでなく世界で旋風を起こしたPPAPが子どもたちの間でも大流行したように
真似をしたがるほどバレエ鑑賞は楽しい、面白いと感じる小中高生が増えると嬉しいもの。
願わくは子供だけでなく、大勢の大人も含めてバレエ鑑賞愛好者が増え
一過性ではないバレエ現象が起きれば、これ以上喜びに絶えないことはありません。

さて前置きが長くなり過ぎますとシン・ゴジラからの奇襲を受けそうですので
この調子のまま、金利とは逆にプラス思考で総括へGO!
今年は漏れがなければ鑑賞回数計45回。終演後のアルコール写真と共に一挙に振り返って参ります。

※例年通り、大晦日だけはアルコール摂取しながら書いており
いつも以上にガタガタの文章でございますが悪しからず。以下、かなりの長い内容です。


新国立劇場バレエ団 ニューイヤー・バレエ  1月9日(土)10日(日) 計2回
今年の第一弾は新国立劇場バレエ団の新春公演。
定評のあるバランシン『セレナーデ』は本家のNYCBより遥かに繊細で静謐。
バランシン『タランテラ』は奥村さんのバンダナ姿が可愛らしく、
福岡さんのタンバリンの叩きっぷりは火おこしのようで(褒めてます)笑いが止まらず。
そして最後は『ライモンダ』第三幕をまるごと上演し、格調高い豪華な場面が繰り広げられました。
『ライモンダ』は全幕やってほしいなあ。世相を考えると上演が難しいと思っていたら
今ウィーンでヌレエフ版を上演しているようです。


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残念ながら新春限定カクテルはなかったものの新年最初の公演を祝し、
幕間にはプログラム表紙・本島さんの2009年2月の日本公演における
ライモンダでの婚約者役(優しく気高くそして強い、まさに騎士じゃった!!)を思い出しながらスプマンテで乾杯。


東京バレエ団 ブルメイステル版『白鳥の湖』 川島さん&岸本さん 2月7日(日)
特別な東バファンでなくても、以前の白鳥は1日でも早く変えてくれいと願わずにはいられない衣裳。
昭和のバレエ教室のほうがセンス良いのではと思うくらいで、ロットバルトのアップリケは伝説レベルでした。
ですから念願の白鳥一新、しかも演劇性富んだブルメイステル版。
川島さんのオディールの妖艶さ、背中で一団を率いるパワーに圧倒され、
新国立研修所の出身の入戸野さん、山本さん、足立さん、森田さん、吉田さんも大活躍で嬉しい。


新国立劇場バレエ団『ラ・シルフィード』『Men Y Men』2月6日(土)昼夜、11日(木祝) 計3回
バレエ団13年ぶりの上演でブルノンヴィル版全幕は初鑑賞。3キャストとも個性様々で楽しかったが
入団11年目にして本公演初主演の細田さんの儚いシルフィードに感動。
コール・ドとして入団後コツコツ続けて着実に役を掴み、
時間がかかった分、古くからのバレエ団ファンとしてはまことに喜ばしい舞台でした。
幕間もあちこちから喜びの声が聞こえ、ダンサーたちも嬉しかったのでしょう。
舞台上からも細田さんのために精一杯サポートしようとの意気込みが伝わりました。

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今回は演目限定カクテルあり。林檎と蜂蜜のカルバドス、ジェームズを誘惑するシルフィードの如く甘うございます。
プログラムの中身は、2003年に会場を轟かせた世にも麗しいジェームズに溢れています。


新国立劇場バレエ団Dance to the Future2016 計2回
ダンサーたち自身に振付作品を上演。年々レベルが上がっていて毎回楽しみ。
福田圭吾さんの宇宙空間を鋭く斬るような作品、そして米沢さんのすっ飛んだ系ジゼルは衝撃。
ダンサーの作品がどれも面白く、ラングさんの『暗やみ…』が淡白に感じてしまった。


多種多彩に4時間超 YUJI SATO BALLET FESTA5 3月4日(金)
毎年恒例、演目数が多く紅白歌合戦並の上演時間。
矢上恵子さんの作品を踊られた山本さんの凄みとスピード感はやはり鳥肌もの。


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帰りは会場近くの串カツ屋さんにてハイボールと牡蠣のどて煮(おすすめ!)で乾杯。
女性1人の入店は勇気があると隣のサラリーマンに褒められた。女子への道は果てしなく遠い…。


日本バレエ協会 コンスタンチン・セルゲイエフ版『眠れる森の美女』 3月19日(土)酒井さん&奥村さん
クラシックでもまだまだ踊れるはなさんの健在ぶりを示された公演。
初々しい姫が夢で微睡みながら王子と出会い、そして凛とした王女として
結婚式に臨む過程を鮮やかに描き出していました。堀口さんの強さと優しさを備えたリラの精も好演。
奥村さんの力強さが増したデジレ王子も良し、斜め上から見ると顔が山本さんと瓜2つ。


NHKバレエの饗宴2016 4月10日(日)
例年よりやや地味な作品が揃いましたが巨大なNHKホールでも十分堪能。
1階前方上手側の席だったため、スタダン『リラの園』では幕が開くとカロラインの婚約者と目が合った気分。
安心してください、手は振っておりません。
来年はテーマとヴァリエーションと眠り3幕があり、クラシック増強作戦か。

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今年は英国寄りの作品が多かった印象。帰りに渋谷駅近くで見つけたブリティッシュ・パブで乾杯。
古き良き歴史が刻まれているかのような趣のある内装です。
黒板に記されたメニューの金額はポンド表示で一瞬、驚きますが、円単位のメニューもありますのでご安心を。


東條裕子バレエシアター発表会 5月4日(水)  《西宮市》
島崎徹さんの作品から『ラ・バヤデール』婚約式まで、豊富なプログラムで満喫。
全幕でなくても、ニキヤを想うソロルさんの憂い顔を拝見でき、大僧正でなくても手を合わせてしまった。

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帰りは大阪の梅田にてマハラジャビールで乾杯です。



新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』 5月3日(火祝)米沢さん&井澤さん 7日(土)木村さん&中家さん 8日(日)小野さん&福岡さん 計3回

前回2013年と比べると、全体を通してややおとなしくなった印象のドンキ。
4階後方で観ていたせいかと思いきや舞台近くの席の方も同様の感想を持たれたようで
団内で何かあったかと心配になったほど。


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終演後友人とオペラシティ内のビアホールだん家にてビールと鮮魚の盛り合わせで乾杯。


新国立劇場バレエ団『アラジン』 6月11日(土)~19日(日)4回
待ち焦がれたビントレー作品の再演。ドンキと打って変わって、連日生気溢れる舞台。
初日ビントレーさんがカーテンコールで登場されると場内が沸き立ちました。
ビントレーさんがダンサーに良い影響をたくさん与えていたと再確認。


Kチェンバーカンパニー&Kバレエスタジオ公演 クラシックバレエとコンテンポラリーダンスの夕べ in 島根 vol.4『クララの夢ークルミ割り人形よりー』『Toi Toi』7月3日(日) <出雲市>
スタジオ主宰の三姉妹長女、香織先生が1月に急逝され、心配になりましたが無事上演。
先生も嬉しそうな表情で見守ってくださったに違いありません。
1幕の約半分をカットしていながらスピーディーに展開するくるみは全幕を観た気分に、
コンテンポラリーダンスのToi Toiのめまぐるしい振付に目が追いつかず、酔いしれました。
帰りは西村京太郎サスペンスの気分で特急サンライズ号で帰京。事件には巻き込まれず一安心。



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終演後は駅近くのつばめにて出雲のお酒と地元漁港から直送の鮮魚で乾杯。



下田春美バレエ教室40周年記念発表会『コッペリア』7月22日(金) 〈滋賀県大津市〉
初めての滋賀県でのバレエ鑑賞。スタンダードながら冒頭や結婚式前にコッペリウスを登場させて
心情にスポット当てた演出に拍手。衣裳や美術の品の良さも印象に残りました。
梯子を持ち運んでコッペリウス宅に上り、侵入するのはフランツではなくスワニルダたち。
現在は増えた女性の現場担当者のパイオニアかもしれません。
山本さんの悲哀感がありつつ息が吹き込まれたスワニルダ見て
阿波踊りで喜びを表現するお茶目なコッペリウスから目が離せず。力の入った老人メイクにも2012年に引き続き仰天。



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帰りは南草津駅にてコッペリウスさんに敬意を表しシャンパンで乾杯。
メニューにダ・ヴィンチが描かれていますが、万能である点はコッペリウスも共通でしょう。
思えば昨今話題の初音ミクや人工知能ロボットの先駆けともいえることを成し遂げていたのですから。


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次は赤ワイン。ポテトのゴルゴンゾーラソースがよく合います。



オールスター・バレエ・ガラAプログラム 7月23日(土)

アナニアシヴィリ、フェリ、ロパートキナ、ザハロワが競演するひょっとしたら最初で最後の舞台かもと思い鑑賞。
私が生まれる前から大スターであるアナニアシヴィリは初見で体型のふくよかさに驚いたもののオーラは健在。
ザハロワのキラキラ海賊に圧倒され、フィナーレは世界一豪華なテーマとヴァリエーション風振付で
スターたちがそぞろ歩いていました。



MRBバレエスーパーガラ2016 7月31日(日) 《大阪市》
毎年夏恒例の大阪でのガラ。酷暑でしたが舞台はもっと熱かった。
アナウンスでは、ポケモンいませんと警告。ちょうどこお1週間前にポケモンGOが発信されたのでした。
ゲームに疎い管理人は魅力が全く分からず…。

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お昼は出演者の方おすすめのネパールカレー店にて。地下鉄中央線大阪港駅前にございます。
この日の大阪の最高気温は35℃超、昼下がりのビールをお許しください。


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特に印象深く残った作品は『Solitude』のため、帰りは梅田で焼酎「百年の孤独」で乾杯。
元々焼酎は苦手ですが、この日をきっかけに美味しくいただけるように。バレエの影響は計り知れません。

板東ゆう子ジュニアバレエ第11回発表会 8月7日(日) 《愛媛県西条市》
昨年20周年記念して『ドン・キホーテ』全幕を成功させたスタジオですが今年も盛りだくさん。
9年前に初四国バレエ鑑賞で観た白鳥の2幕が始まると感慨深い思いに耽り
3幕は板東先生がダンチェンコ時代に踊っていらしたブルメイステル版をアレンジした演出。
宇宙からやってきたオディールの手下たちが繰り広げる魔力にこりゃあぶったまげた!!
冗長になりがちな民族舞踊が2月の東京バレエ団と同様何倍も楽しく鑑賞。



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帰りは会場最寄駅である伊予西条駅近くの料理店市にて石鎚山のお酒で乾杯。


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お刺身と日本酒の組み合わせは最高でございます。


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今回は前日から愛媛入りし、東洋のマチュピチュと呼ばれている新居浜の別子銅山へ6年ぶりに行って参りました。
観光後、五輪開会式ハイライトを視聴しながらホテル内にて愛媛のビールで一息。

佐々木美智子バレエ団『ロミオとジュリエット』 8月11日(木祝)《大阪府八尾市》
篠原さん版ロミジュリは10年ぶりの鑑賞。可憐で強い意思を持つ下村さんのジュリエット、
一途で優しい佐々木さんのロミオ、そして神秘的な山本さんの運命(上半身裸〜)を中心に動く物語は重厚で濃厚。
午前中に観戦した甲子園の試合の疲れも忘れるほどでした。
(ケイスタの先生に、体力ようあるなあと妙に感心されてしまったがバレエダンサーには到底及びません)
でも、10年前の東京で行われた際のキャストでもまた観たい。



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帰りは会場で会ったケイバレエスタジオの生徒さんとワイン。
一昨年の野間バレエ団『ロミオとジュリエット』帰りにダンジリ祭りのお兄さんたちもお手上げであろう
世にもおっかなく色気漂う、そしてジュリエットにはとことん優しいという悩殺極まりない
ティボルトさんの余韻に浸っていた同じイタリアン酒場で乾杯。
一昨年は1人で訪れましたが2人でグラスを交わすのもまた楽し、友に感謝です。



沖田美延バレエスタジオ第9回発表会 9月3日(土)
久々の東京でのバレエ鑑賞で開演の1時間前に自宅を出発するのが何とも不思議な気分。
白眉は沖田さんと山本さんのVoice of Spring。英国ロイヤルのダンサーがよく踊っている演目で
10年前の世界バレエフェスティバルでコジョカルとコボーが踊るのを観ましたが
彼ら以上にドラマがあり、熱々なものが伝わって心酔。序盤の走る蕎麦屋風リフトもお見事で
山本さんの優しく力持ちな腕に驚嘆。



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春に因んでSpring Bankを飲もうと思ったものの値段が高く、
お店の方が瓶はそのまま置いてそれに似たロンドンのお酒を用意してくださり、ロックで乾杯。
女性1人でも入り易い居心地の良いお店です。カクテルや料理も多数、文化センター帰りにどうぞ。

Ballet Studio M発表会 9月25日(日)《新大阪》
岸本繭子さん主宰のスタジオの発表会。レッスン再開の初回から仲良くしてくださっている方のお嬢さんが
福岡さんとドンキのパ・ド・ドゥを踊ると教えていただき親戚のおばちゃん気分で応援。
初パ・ド・ドゥながら堂々たる姿で上品なキトリでした。
ゴットシャルクでは福岡さんと福田さんによる世界一のバナナツリー、
そして詩人のパ・ド・ドゥは優しさ溢れる岸本さんと山本さん。鉄壁のゲストが華を添えました。


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帰りは新幹線にてハイボールで乾杯。

一の宮バレエ第42回発表会10月1日(土)《高知市》
バレエ鑑賞歴27年ながら、初めて『レ・シルフィード』を鑑賞。
ロマンティックで見るからに文才そうな詩人さんにもうっとり。



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カツオたたき、厚切りでボリュームたっぷり。
母にアザラシと呼ばれるほどの好物です。体型もアザラシに似ておりますが。
お酒は船中八策、師匠とお酒について語り合った際に司牡丹がお好きと聞き、
私も2年前に高知で刺身盛と一緒に味わったため今回も注文しようとしたところ
お店の方曰わくこちらがおすすめとのこと。つややかで喉越し良く、気に入ったぜよ。



清水洋子バレエスクール第18回発表会『クラスコンサート』『眠れる森の美女』 10月23日(日)  《徳島県鳴門市》
時期の関係で例年よりゲストが少数であっても物足りなさ皆無の発表会。
レッスンの日常を物語性を持たせて繋げたクラスコンサートは面白く、
眠りはプロローグと結婚式を上手く合体せた形式で、衣裳もこれこれこれ!と唸りたくなる王道の豪華さ。
プロローグのリラ以外の妖精ソリストが同じ色であったり、ジャイアントコーン並の濃緑色をした幻影の妖精、
鯉のぼり風シースルーな青い鳥、など突っ込みどころが尽きない新国立の新版眠りの衣裳は何とかならんものか。

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帰りは鳴門駅すぐそばの郷土料理店・和趣にて徳島の銘酒、阿波の男前。
このお酒の名称に当てはまるのは誰やー?本日のデジレ王子やー!と
会場で久々に会った地元在住の友人と乾杯。(友人は車利用のためお茶で)

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阿波の銘酒と鯛、カンパチのお刺身。ああ極楽。


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お店のご主人おすすめのお酒、芳水もいただきました。



新国立劇場バレエ団『ロメオとジュリエット』 10月29日(土)〜11月3日(木祝)
念願のマクミラン全幕再演。キャストが2組だったのはやや寂しかったが
小野さんと米沢さんの実力を再度思い知る機会に。
ムンタさんはややあっさりだったが福岡さんの練り上げた表現は胸を打ちました。
それにしても、小野さん福岡さんペア3日間のうち2回は平日昼で学校団体。日程おかしすぎないか?

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公演限定特別カクテルは梅入りでまさに主役2人の甘酸っぱさそのもの。日本のロメジュリならではの味わいです。
こちらも合わせてどうぞ。(一言添えればノンアルコールでも作ってくださるかもしれません)

Sachiko Goto 60th Anniversary Performance スライス・オブ・ライフ  10月31日(月)
新国立の黄金ペア・はなさんと山本さんが復活!!しっとり深い愛を生み出す極上のパートナーシップは何度でも観たい。
森田さんも相変わらず素敵ではあったが、カンフーの巨匠に見えてしまう茶色い中華服な衣裳で少々お気の毒。



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帰りは新国立常連組でホールの下に入っているイタリアンレストランにて
まずはスパークリングワインで乾杯。
料理はかなりボリュームがあり、味も良し。特にウニのクリームパスタはおすすめです。
ホール周辺は全国で放送されている10月31日の渋谷とは思えぬ閑静な地域、ゆったり居心地の良い空間でした。
この手の写真を載せるとしばしば誤解されますが、
瓶は写真用に撮らせていただいただけで1人で1本飲み干したわけではありません。



日本舞踊のしおり 祐子の会 11月1日(火)
6年ぶりの新がつかない国立劇場へ。未知の世界である日本舞踊ですが山本さんが日本舞踊家の西川祐子さんと共演されるとのことで鑑賞。
在原業平を演じられ、静かな佇まいや淡々と見えながらも神々しさが自然と沸き上がる美しさに感激。
それにしても演奏の方々、長時間正座をなさっていて尊敬。私は5分が限界です。


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一気に秋深まったこの日。帰りは日本酒熱燗で乾杯。
お猪口は自由に選べるため劇場を彷彿とさせる大入の文字入りを選び、燻製盛り合わせと一緒に。

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アボカドとチーズの西京漬け。一癖ある味でお酒が進みます。

白鳥バレエ『ジゼル』11月8日(火)《鹿児島市》

我が人生初の鹿児島上陸。何と言っても山本さんの全幕アルブレヒトを拝見でき感無量。
ノーブルとは何かお手本を示すかのような美しい佇まいで、
ジゼルへの愛はどこまでも深く世界一のアルブレヒトでしょう。朝焼けに包まれた終幕の美しいことよ。
白鳥五十鈴さんの艶やかで恥じらいが自然なジゼルも魅力的。
白鳥バレエの柳元さんのヒラリオンはパワフルで、アルブレヒトとの対決も迫力十二分。

余談ですが、バレエ遠征初めての荷物を従業員さんが運んでくれるホテルに宿泊。
慣れていない管理人、あたふた戸惑う笑。

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開演前に赤ワイン、嬉しいサービスです。一足先に収穫祭。

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鹿児島といえば焼酎、帰りは天文館(鹿児島の繁華街)近くの焼酎店にて
この日に入荷された新種の六代目百合で乾杯。まろやか上品な味わいで、名前もラベルも素敵です。
店員さんや常連さんがあたたかく迎えてくれました。焼酎も百合、アルブレヒトの手にも百合、幸せ。




DANCE to the Future 2016 Autumn  11月18日(金)

宝満さんの三匹のこぶたが秀逸。ショスタコーヴィチの風変わりの音楽にぴたりと当てはめ、
緩い部分が全くない楽しい作品。
八幡さん、福田圭吾さん、小野さんとこの3人ならではのコメディータッチな流れでした。
福田紘也さんの『福田紘也』も面白く、実際にコーラを飲み干す体当たりの作品。紘也さん、糖尿病対策はお早めに。

大和雅美×福田圭吾 DAIFUKU Vol.1 11月26日(土) 《横浜市》

スタジオを生かした全方向型バレエ。くるみ割り人形抜粋と
五月女さん、池田武志さん、宇賀さんが出演する圭吾さんの作品の2本立てで
クラシックとコンテンポラリー両方の魅力を堪能。
ホール不足が嘆かれている昨今、様々な形式での公演のヒントを与えてくれたようにも思う公演でした。

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会場近くで金福隆という翌日のケイバレエスタジオの舞台鑑賞に向けて縁起の良さそうなお店を発見。
前菜と主菜(ともに選択肢多し)そしてお酒付きで1000円!中華街ですので紹興酒で乾杯。
料理はボリュームがあり、味付けは濃過ぎず満足度大。近隣勤務の常連さんたちで賑わっていました。

ケイバレエスタジオ31st Memorial Concert  11月27日(日)《大阪府吹田市》

香織先生の追悼公演で先生が大好きであった作品を上演。
ゴットシャルクはやはりノリの良さといいはれやかさといいケイスタにぴったり。
コンテンポラリーダンスのGebetは荘厳さと明るい希望が入り混じった心にずっしりと響く作品。
最後、山本さんの入魂のソロにはいたく震え、あちこちからすすり泣きが聞こえました。
香織先生も笑顔で見守っていたに違いありません。



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帰りは夜行バス乗り場付近にしようと気遣っていただき梅田芸術劇場近くの洋食バルにて4人で乾杯。
関西、北陸、四国、関東、全員在住地域は異なりながら舞台で得た幸福と再会の喜びに浸り喋り始めると止まらず。
まずは樽詰めスパークリングワインで乾杯。


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チーズリゾットと渋味の効いたブルガリア産赤ワイン、相性抜群。
物事の考え方、ダンサー好みなど何かと渋いと小学生の頃から言われております。

NBAバレエ団Stars and Stripes 12月3日(土) 《さいたま市》
パ・ド・ドゥだけなら何度も観ているスターズアンドストライプスを全編上演とのことで鑑賞。
自由の鐘やワシントンポスト、そして星条旗よ永遠なれなど
吹奏楽部経験者にとって血が騒いで仕方ない曲ばかりで楽しい作品でした。
プリンシパルカップルを務めた竹田仁美さんのきらっきらオーラと
高橋真之さんのバネの効いた跳躍やどんなテクニックも爽やかに余裕を持ってこなす身体能力にこのたびもびっくり。

新国立劇場バレエ団『シンデレラ』12月19日(月)〜25日(日)

初日と翌日は行けず、長田さんのバレエ団引退公演からスタート。
平日昼公演ながら新国立常連客が多数駆けつけ、
バレエ団の歴史に残るであろう熱狂的なカーテンコールは生涯忘れないでしょう。
客席の大半を占めていた共立女子中学校の生徒さんたちもマナーが良く、
最後の最後まで客電がついても惜しみない拍手を送っていました。

小野さんと福岡さんペア、米沢さんと井澤さんは安定していて終始安心して鑑賞。井澤さん、無事復帰できて良かった。
1幕は控えめ過ぎて悲壮感が強まってしまいどうなるか心配が募った柴山さんシンデレラでしたが
この日最大の救世主・渡邊さんの王子がこれは何とかしなくてはとすぐさま察知し
姫を安心させて輝く表情を引き出そうと誠心誠意尽くすサポートに助けられ、淑やかなシンデレラとなりました。
渡邊さんについては子ども白鳥のプロフィール写真を目にしたときには証券会社の営業マンにしか見えないと言い、
バレエ団ブログ(ラーメン屋さんでの写真)では顔も文章も幼いなどなど
今までマイナスイメージばかり持っていて申し訳なかった…。
重過ぎるプレッシャーに耐えた池田さんも力を出し切り、
最後まで落ち着いて愛らしいシンデレラを踊ってよく頑張ったと思います。
ただ主役はまだ早すぎたのでは??このあとコッペリア、眠りと主役が続きますが
シンデレラ候補はいくらでもいるのにバレエ団はなぜここまでして慌てるのか疑問です。
潰さないよう大事に育てて欲しい。
奥村さんはお伽話の世界の優しい王子様。池田さんをしっかりサポートされ、鮮やかな踊りも目に快かった。



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王子からの贈り物に因んだ、公演限定有田みかんカクテル。甘うございます。


川上恵子バレエスクール発表会 12月28日(水) 《大阪府門真市》

歳末恒例の川上バレエ。板東さんと山本さんが主演の『パキータ』は格調高く惚れ惚れ。
バレエは品と美しさが大事であると心底感じ、お2人とも白系の衣裳でコール・ドの渋いワインレッドに一際映えました。
私にとっては日本の年末における第九ともいえる舞台、
今年も山本さんで1年の鑑賞を締めることができ幸せでございました。

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帰りは南森町のスペイン居酒屋にて。パキータ鑑賞にあたり再度調べてみると
(10年前にパリオペラ座来日公演で全幕観ているがあらすじの記憶がない、、、)
パキータとリュシアンが出会ったのはスペインのサラゴサとのこと。そんなわけでサラゴサ原産らしいビールで乾杯。
アルコール度数7%で濃いめ。スパイスの効いたパテがビールに合います。


◆映画
ボリショイ・バレエ in シネマ Season2015-2016ノイマイヤー版『椿姫』
ボリショイ・バレエ in シネマ Season2015-2016『じゃじゃ馬ならし』
映画『ロパートキナ 孤高の白鳥』
ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2015-2016『ドン・キホーテ』
アリシア・アロンソのドキュメンタリー映画『ホライズン』

◆講座
清泉女子大学ラファエラ・アカデミア2016年春学期 バレエへの招待「チャイコフスキーのバレエ」前期
清泉女子大学ラファエラ・アカデミア2016年秋学期 バレエへの招待「チャイコフスキーのバレエ」後期
守山実花のバレエレクチャー・シリーズ1,2
貝谷バレエ団主催 東京バレエ團結成をふりかえるシンポジウム 

◆受賞関連
薄井憲二さんロシア舞踊誌主催「踊りの魂賞」受賞
山本隆之さん春の紫綬褒章を受章

◆その他
2月に発売 シルバニアファミリー 森のバレエ劇場
日本におけるシェイクスピア作品の第一人者・坪内逍遥の直筆原稿も鑑賞 早稲田大学演劇博物館
各地でシェイクスピア没後400年関連事業開催
兵庫県立芸術文化センターにて薄井憲二さんのコレクション鑑賞
大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線の発車音楽がロメジュリそっくりと気づく。
11月9日発売雑誌anan「大人の男」特集に舞踊界からも4名選出



来年はどんな年になるか。2017年も楽しみな公演が多くありますが、中でも
新国立劇場ではヴァレンタインバレエ、ベートーヴェンソナタ、
ジゼル(特に木村さん&渡邊さん組。細田さんがジゼルに入っていないのがまことに残念)、
来日公演ではフィンランド国立バレエのムーミン(気になる)、
ボリショイのパリの炎(クリサノワ、シプーリナ両方観たい)、イングリッシュ・ナショナルバレエの海賊を
心待ちにしております。
映画では英国ロイヤルのアナスタシア、ボリショイの眠りや明るい小川など一連のシリーズも楽しみです。

新国立の開場20周年作品はまさかのくるみですが、
せっかく主要な役を踊れる男子が揃ってきた新国立で是非海賊を新制作上演して欲しいなあと思う今日この頃。
コンラッドやアリも大事ですが、中家さんや渡邊さんあたり悪役のランゲデムを演じると
ギラギラとかなりアクが強くて面白そうな気がいたします。

今年も文章が拙いにもほどがある当ブログにお立ち寄りいただき、まことにありがとうございました。
バレエ関係の仕事をしているわけではない、バレエについての知識もまだまだ足りないド素人が書いていながら
目を通してくださいましたことに心より感謝申し上げます。
バレエについて分かっていない点が多々ありますので特に出演舞台の関係者様、
苦情がございましたら遠慮なくメッセージにてご連絡いただけますと幸いでございます。

また当ブログはアクセスが決して多い方ではありません。
ですから1秒でも立ち寄ってくださった方、そしてシェアしてくださった方、本当にありがとうございます。

来年の鑑賞第一弾は大阪から。お正月明けに行って参ります。
皆様にとって2017年が素晴らしい年となりますようお祈り申し上げます。
来年もバレエ及び酒日記をどうぞ宜しくお願いいたします。

12月31日紅白歌合戦を見ながら 管理人




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