本日、新国立劇場バレエ団『シンデレラ』を観て参りました。
http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/161219_009625.html
2009年にソリストとして入団し、数々の主要な役を務め2013年よりプリンシパルに昇格した
長田佳世さんのサヨナラ公演。
平日昼公演ながら新国立常連の多くが休みを取って駆け付け、新国立OGや
新国立以前に在籍していたKバレエカンパニーでプリンシパルやソリストで活躍されていた
OGたちも多数集結。長田さんの功績の大きさが窺えます。
軽やかで優雅、大人の味わいを醸すしっかり者なお姉さん風のシンデレラで観客を惹きつけ
カーテンコールでは大泣しながら何度も深々と頭を下げ感謝の意を表す長田さんに拍手はいつまでも鳴り止まず。
序盤から舞台上のダンサー達からも最高の形で送り出そうと強い意気込みが伝わりました。
それから本日は学校団体が入る公演のためあらかじめ学校側にも伝えていたのでしょう。
客席の大半を占めていた共立女子中学校の生徒さん達も総立ち。
何度も行われるカーテンコールで長田さんを讃え、最後の最後まで客電がついても惜しみない拍手を送っていました。
きっと生の舞台、劇場空間の素晴らしさを体感してくれたことでしょう。
大変マナーの良い生徒さん達で、開演後は静かに鑑賞し幕間には会場を歩くバルーン屋さんと仲良くしたり
『眠れる森の美女』メイキング映像や展示の衣裳に夢中になっていたりと微笑ましい光景が目に映りました。
私の出身大学の付属の学校に通う生徒さんたちと思うと嬉しいものです。
終演後は人生初、握手会に参加いたしました。まだ目に涙を溜めている長田さんを
菅野さんが愛おしそうに横から支え登場するお2人の姿はまるで皇太子ご夫妻のよう。素敵な仲睦まじさでした。
新国立劇場バレエ団が上演を重ねているアシュトン版『シンデレラ』はきらきらの豪華な衣裳、装置、
分かりやすい舞台運び、そしてプロコフィエフの摩訶不思議な音楽も魅力で
一度はご覧いただきたいプロダクションです。是非足をお運びください。
http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/cinderella/
涙をこらえながら1人1人と丁寧に握手をしてくださる長田さんと
写真には写っていませんが握手を終えるたびに長田さんをあたたかな眼差しで見守る菅野さん。