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Channel: アンデオール バレエ日和
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バレエと日舞で伊勢物語 日本舞踊のしおり 祐子の会 11月1日(火)

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11月1日(火)、国立劇場で行われた日本舞踊家西川祐子さんの舞台「祐子の会」を観て参りました。
http://www.nishikawaryu.jp/html/greeting.htm

http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2016/5679.html?lan=j

まず申し上げておきます。私は日本舞踊についての知識が皆無で未知の世界。
そのためバレエ以上に頓珍漢な感想に聞こえるかもしれませんが悪しからず。
国立劇場へ行くのは2回目で前回2010年はケイバレエスタジオの矢上恵子先生が手掛けられた作品を
男性の日本舞踊家の方々が挑まれ、鑑賞。
今回は山本隆之さんが西川さんと共演される作品が上演されるため、鑑賞に至りました。

上演されたのは『梅道成寺』、『原野』、『井筒』の3作品。
西川さんは全作品に出演され、振付、衣裳、お化粧全てが全く異なる雰囲気で様々な色を見せてくださいました。
第三部の『井筒』は伊勢物語二十三段にあたるところで在原業平に扮した山本さんが登場。
こてこての着物ではなく白い上下に途中から金と白の薄い装束のようなものを羽織る衣装で
秘めやかで雅やか、神々しい雰囲気があり引き寄せられました。
恋愛物語ですがバレエのように男女が強く交わす抱擁はなくても
静かで淡々としたゆったり控えめな表現1つ1つに魅せられます。

日本の伝統芸能は何を目にしても珍しく映り、所作や仕草に見入っているうちに
また唄や語りの方々が長時間正座ができることにも感動を覚え
(お恥ずかしい話、大の苦手で数分で足が痺れます…)時間が瞬く間に経ったように感じました。
当然ながら観客の多くが着物姿。なかなか目にする機会がない上、成人式以来着用しておらず
初めてバチルドに出会いドレスにうっとりするジゼルのように目で追ってしまったほど。

国立劇場に足を運んだ回数はこれで2回、対する「新」国立劇場は約350回。趣味嗜好とはいえ差があり過ぎます。
久々に日本の伝統芸能に触れ、自国の文化についても一層勉強しなければと背筋が伸びる思いがいたしました。


近年の日本舞踊とバレエの融合作品といえば、昨年ルジマトフ、岩田守弘さん、
そして日本舞踊家の藤間蘭黄さんが共演された『信長-NOBUNAGA-』。来年の夏再演が決定しています。
http://www.koransha.com/ballet/nobunaga2017/




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国立劇場のキャラクターくろごちゃん

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一気に秋深まったこの日。帰りは日本酒熱燗で乾杯。
お猪口は自由に選べるため劇場を彷彿とさせる大入の文字入りを選び、燻製盛り合わせと一緒に。

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アボカドとチーズの西京漬け。一癖ある味でお酒が進みます。

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中学校か高校の古典の授業でも学んだはずが記憶になく、大急ぎで図書館へ走り伊勢物語関連書籍を借りて予習。
しかし分かったのは在原業平は色男で歌の名手だったことにとどまり、理解力の乏しさに落ち込む管理人であった。
今だからこそ嬉しかったのは、河内や生駒といった時々利用する電車でよく目にする地名が出てきたこと。

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かなりの力持ちだったのか、あくまで女性の理想像として描いているのかは定かでないがお姫様抱っこをする業平さん。
山村美紗さんの作品は業平に興味を持ち始めた会社員の女性の視点で話が進んでいくため、分かりやすくおすすめです。





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