10連休、皆様いかがお過ごしでしたか。管理人は初台の住人と半分化した連休となり、連休最終日夕方には寝落ち。
ゴールデンウィークはここ数年連続で初台過ごしとはいえ、今年は例年と違った劇場漬けであったと感じております。
5回足を運んだ新国立劇場バレエ団『シンデレラ』総括の感想はまた後日にいたしまして
だいぶ前の話に遡り簡単な感想ではありますがこちらから。
先月半ば、恵比寿に東京都写真美術館にて上映された映画『ホフマン物語』を観て参りました。
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/movie-3400.html
2015年、2018年に新国立劇場バレエ団で上演された『ホフマン物語』の
あらすじ、一部を除くお洒落で品あるデザインの衣装、大掛かりな美術、そして
オッフェンバックのロマンティックで繊細な、キャラクターたちの会話が聴こえてきそうな音楽に至るまで
どの要素も気に入った作品。2015年の初演時に関しては当時アトレ会員退会中で
全日程Z席(4階末端最安値席)鑑賞が基本でありながら
目に心に焼き付けておきたいと最終日はD席を購入して鑑賞に臨んだほどでした。
そのため、オペラとバレエ双方を取り入れた映画が気になり、恵比寿まで出向いた次第です。
結論から申しますと、期待値が高かったせいかオペラとバレエが無理に混在した印象が否めず
心底堪能には至らずに終映。私にオペラ版『ホフマン物語』の知識があればまた違ったかもしれませんが
オペラ、バレエそれぞれが互いに強調し過ぎていたように思え、
脳内整理が追いつけずであったのが正直なところです。
そうは言ってもモイラ・シアラーが履いていた赤いポワントを谷桃子さんがにこやかな笑みで
手になさる写真を始め、映画『赤い靴』のヒロインのイメージばかりが先行していた
シアラーのオリンピアとステラ役を鑑賞できたのは収穫。
(アシュトンも出演していたようだが今一つ印象に残らず、振付作品は好きでありながら失礼)
また今年1月の藤原歌劇団『椿姫』のような余程の機会がなければオペラを聴く機会はなく
バレエで親しんだ曲がどう歌われているかを知り歌声を耳にできたことは嬉しく鑑賞して良かったと思っております。
新旧問わずバレエ映画は可能な限りこれからも観続け、感想を綴って参る所存です。
※まもなく公開されるヌレエフの半生を描いた映画『ホワイト・クロウ』はおすすめです。
https://spice.eplus.jp/articles/236679
昨年東京国際映画祭で鑑賞いたしましたが、冷戦期におけるソ連の状況も分かり
パリに上陸し、目に入るもの全てが物珍しく不思議な表情を見せるキーロフの団員たちに思わず感情移入。
ヌレエフに幼少期にも迫り、亡命の緊迫感漲る一部始終は息をもつかせぬ展開で
バレエ界、特に男性ダンサーの役割を大きく変化させたダンサーがいかにしてスターとなったか
多くの方にご覧いただけたら幸いでございます。
※現在恵比寿ガーデンシネマで公開中の中国映画『芳華 Youth』も気になる映画の1本。
政治に翻弄されてきた中国舞踊界をどのように描いているか、興味を沸かせる作品です。
https://www.unitedcinemas.jp/yebisu/film.php?movie=7387&from=film
恵比寿ガーデンプレイス内にて、お城の如きレストラン。外から眺めているだけだが管理人、明らかに場違い。
東京都写真美術館内のカフェにてサーモンキッシュとワイン。
目の前のお店はバレエ『ホフマン物語』冒頭と終幕のカフェを想起させ、
メイドさんたちや青年3人組(未だに名前が覚えられぬ)が躍動しながら踊っている姿が目に浮かびます。