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Channel: アンデオール バレエ日和
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独立か残留か 動向が気になるカタルーニャ州バルセロナの荘厳なリセウ大劇場

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昨日のワールドバレエデー、ご覧になった方も多くいらっしゃることと存じます。
今回の話題は何と言っても新国立劇場バレエ団の初登場でしょう。
どのように放送されたのか詳しい内容はまだ確認しておりませんが
バレエ団のFacebookで見た限りでは本編での10分程度の放送のほか
午前中にはクラスレッスンの公開もほんの少しあったもよう。
ワールドバレエデーの案内数といい上田公演のくるみ宣伝といい立て続けの動画配信に
バレエ団には何時の間にかアナウンス室が設置されたのであろうかと驚いたのはさておき
明日以降にでもゆっくり見てみようと思っております。

さて、本日ははやや呟きがちな記事ですが悪しからず。ワールドバレエ放送を記念して世界に目を向けてみます。
(壮大なことを言いつつも1カ国のみです)
衆院選やノーベル賞などここ数日報道されている中でも私が特に注目している話題が
スペインのカタルーニャ独立を問う投票です。
独立問題についてはカタルーニャ第一の都市であるバルセロナを舞台にした
バレエ『ドン・キホーテ』大当たり年であった2015年を振り返る際にも綴って参りましたが(こちら)
いよいよ本投票がつい数日前に実施され、結果は大多数が独立賛成派であると明らかになりました。
しかしスペイン中央政府は断固として反対し、バルセロナでは中央政府と独立派による衝突が相次いでます。
また国王フェリペ6世による異例ともいえる演説も行われ、
不安定な情勢はしばらく続くようで今後の動向が気になるところです。


カタルーニャ州独立宣言の考えを示すプッチダモンカタルーニャ自治州首相
http://www.bbc.com/japanese/41494639

国王フェリペ6世、独立に危機感を募らせ異例のテレビ演説
http://www.sankei.com/world/news/171004/wor1710040018-n1.html


もう一つ、注目している理由は実は身内が先月半ばにバルセロナを1人旅しており、
現地で見聞きした事柄を細かく聞いていたためです。
8月下旬には観光中心地であるランブラス通りでテロが発生し、現地入りをどうするか悩んだようではありましたが
したのかしていないのかよう分からぬ家族会議の結果、渡航決定。(我が家は皆1人旅好きな血筋でございます)
幸いにしてトラブルにも巻き込まれず、サグラダファミリアの見学や港近くの散策も心底楽しんでできたとのこと。
本人曰く、ガウディの建築は写真やテレビでは良さが分からなかったが
実際に見ると想像ほどグロテスクな造りではなく好印象。街は整備されていて歩きやすく
開放的で人々も感じ良く、プティパがバレエ『ドン・キホーテ』を振り付けた気持ちも
よく分かるようないたく素敵な場所であったそうです。
中央の広場近くには女性1人でも気軽に入店しやすいレストランも多数あり、
魚貝料理やオリーブ入りのパン、そしてカヴァ(スペインのワイン?)にも感激したと話しておりました。
行った頃はここ数日のような騒動はまだなかったそうですが街中にはカタルーニャ語とスペイン語両方が併記され、
また小説や舞台から我々が思い浮かべがちなスペインらしい土臭さは皆無。
いかにもフラメンコや闘牛も好まなそうな土地柄であると感じたようです。
闘牛においてはカタルーニャ州の独立主張にも繋がるよう
7年前に廃止条例が賛成多数で既に可決されていると教えたところ、大いに納得した様子でした。
ちなみに観光客向けに披露しているのでしょう、フラメンコはレストランなどで鑑賞可能だそうです。

ところで身内が海外旅行へ出掛ける際に大概お土産として希望するのはブランド品ではなく
バレエらしいものがあれば写真に撮ってくるなり教えて欲しいということ。
昨年はモンゴルの草原で乗馬を体験した妹から、(1人旅をしつつお馬さんに乗ってみたかったと妹談)
モンゴルの航空会社のイメージ映像に白鳥の格好をしたバレエダンサーが飛翔していると情報を貰い、大満足。
バルセロナに関しては事前に調べたところ、バレエ団はないものの
貸し劇場として頻繁にオペラやバレエが上演されている美しく荘厳な造りをした
リセウ大劇場があると知って興味が沸きました。更にこの先の予定上演演目を調べていくと
12月にボリス・エイフマンバレエが傑作『アンナ・カレーニナ』を上演すると書かれているではありませんか。
新国立劇場バレエ団のレパートリーの中でも恐らくは最も再演希望が多いと思われ
もしエイフマンバレエが来日してこの作品を上演するならば全日程通い詰めたいほど何度でも観たい作品であります。
勿論、新国立が再演してくれたら感涙級の嬉しさですが。
ポスターでも見かけたらカメラに収めて欲しいと予め伝えていたところ
残念ながら劇場内にも周囲にもまだ貼られていなかったそうですが、
リセウ劇場専属オーケストラによる生演奏での上演である点にも惹かれます。

以上、纏まりに欠け過ぎた内容となってしまいましたがまさにバレエ『ドン・キホーテ』特に1幕の
開放感のある世界を体感できるお勧めの街ですので皆様もバルセロナへ是非お出かけください。
ただ近い将来、プログラムや資料で「スペインのバルセロナ」との表記は見かけなくなるかもしれません。
引き続き動向を追っていきたいと思っております。




Image

お土産その2、バルセロナの名所が描かれたカスタネット。絶対に喜ぶと思って露天で買ってきてくれたとのこと。
身代わりに同行してくれたラッコのぬいぐるみは魚貝類豊富なバルセロナに思いを馳せながら
貝を割る仕草と重ねてカチカチ。
本来載せるべきは現地で撮影したサグラダファミリアや港風景の写真ではございますが
許可を貰う際に掲載先がブログであるとは身内には言えず。言えば確認のため読まれるのは間違いない。
恥ずかしいため可能な限り読むのは避けて欲しいと願っており、数年前に見つかった際には
これといって感想はなかったものの絵文字や顔文字はないんか、とにかく文章が年寄りくさいと言われたと記憶。
そのような事情で、お土産と旅行パンフレットを背景に先ほど撮影。臨場感がない旨、ご了承ください。

※次々回以降は鑑賞記に戻ります。




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